どうも、こんにちは。
hachiです。
今回は、アマミマルバネクワガタ(Neolucanus protogenetivus protogenetivus)徳之島産(以下アママル)の産卵セットを組んでいきたいと思います。
雌雄 | 個体識別名 | 産地 | サイズ | 羽化確認日 | 特徴 |
♂ | AA(3)001 | 徳之島天城岳CBF3 | 48.9mm | 2024.9.1(自力ハッチ) | やや褐色 |
♀ | KA(5)001 | 徳之島天城岳山クビリ林道CBF5 | 46.0mm | 2024.8.31(自力ハッチ) | 真黒 |
♂の方は2023年2月に記載した初令の羽化個体になります。(↓記事参照)
♀は別血統です。
新しく血を入れ替えるため、「アマミマルバネX血統」と名付けました。
共に自力ハッチで既に活動開始してます。
種親は幼虫で購入したものだけど、難しいと聞いていたので今期まさかペアが揃うとは思ってなかった。
マット作りする時間はないので、市販のマットを使う。
ペアリング
ヤエマル同様、交尾意欲は高そうですね。
すぐにペアリングは完了しました。
そしてやはり完了後は♀へ攻撃し始めました。
今回使用する産卵マット
コバエシャッターの中ケースを使用。
使用マットは前回ヤエマルの時に効果があった「ドルクス佐賀マルバネマット」と「アママル羽化時の繭玉を粉砕したもの」を少しだけかさ増しに使いました。この時はマット同士を混ぜることはせず、上面と底面に重ねるようにセットしてます。
直前に「Uマット+繭玉粉砕」で1週間ほどセットしましたが、産んでませんでした。やはり、アママルは赤枯れは必須ですね。
使用マット | ドルクス佐賀 熟成マルバネマット80%+アママル繭玉20% |
温度 | 基本26度(24~26度) |
水分量 | 普通(安定感を重視し、いつもより加水しすぎないように) |
初回セット日 | 2024.9.7 |
ドルクス佐賀 熟成マルバネマット 5L 5,610円(送料込)
H.R.N.dorcus L3 10L 4,488円(送料込)
採卵の経過(随時更新)
セットの翌日くらいには既にマットが沈んでましたので、産卵しているかどうかはすぐに分かりました。採卵結果を以下の表にまとめます。
日付 | 産卵数 | ケース |
---|---|---|
2024.9.10 | 13(正常) | 中 |
2024.9.12 | 15(正常) | 中 |
2024.9.14 | 5(正常) | 中 |
2024.9.15 | 8(正常) | 中 |
2024.9.16 | 1(正常)追いがけ | 中 |
2024.9.18 | 0(伸び悩み?) | 小 |
2024.9.21 | 7(正常) | 小 |
2024.9.24 | 7(正常)+少し加水 | 小 |
2024.9.27 | 6(正常) | 小 |
2024.9.28(中断)※ | 6(正常) | 小 |
2024.10.4 | 2(正常) | 小 |
2024.10.6 | 0(追いがけ) | 小 |
2024.10.8 | 5(正常) | 小 |
2024.10.10 | 0 | 小 |
2024.10.11 | 0→マット変更 ♂★追いがけ不可に | 小 |
2024.10.29 | 0 | 小 |
*は正確にどのケースに入れたか把握してない。
【異常事態発生】※2024年9月28日 小ケースを確認してみると
小ケースを確認してみるとゴキブリの幼虫がいることを確認し、一度産卵は中断し、慌てて産卵マットを一度冷凍処理をしました。
おそらくチャバネゴキブリな気します。
既に採卵済の卵は刺激を与えたくはなかったのですが、ゴキブリに卵を喰われても残念すぎるので、後ほど冷凍処理した産卵マットで管理し直します。
孵化後チャバネぐらいならマットを1日冷凍すればなんとか死滅させられると思ってます。
小ケースを見たところ大半の卵は順調に膨らんでいましたが、3個くらいは青カビ/白い菌糸にやられているものもありました。
ひとまず卵の管理はやり直します!
卵は一旦容器ごとに100mlあたり1個になるように管理します。
800ボトル×3
1400ボトル×2
端数2
=54個ですね。(9.29現在)
15個は腐った計算になります。
黒い斑点がある卵や青カビや白カビにやられたものがありました。あとはゴキにやられたのかなぁ
【卵孵化】2024.10.4
最初の卵が孵化しました。最初の採卵から24日経過です。
総産卵数
総産卵数は52日間で75個という結果になりました。
実際には採卵後にカビた卵も確認したため、孵化するのはやや減るかと思います。
15個は消えたことが確実なため、60個になります。
10/11に♂が死亡し追いがけが不可になってしまったため、それ以降は全く産まなくなりました。
また、このX血統は「ドルクス佐賀 熟成マルバネマット」では産みましたが、「L-3マット」では産みませんでした。
同種のA血統は「L-3マット」でも産卵していたため、個体差があるのかもしれません。
もしくは、単純に産卵後期だったため産まなかっただけかもです。
初めてのアママル産卵だが、産卵後期になると同じマットでも全く産まなくなる印象。
底面に初齢幼虫を確認。この時期だと2月-3月には2齢になると思うのでそのタイミングで個別飼育に移す計画。
結果を左右要因を列挙してみる
- 温度→今回は23-27を推移していた
- 湿度→あまりチェックしていない
- マットの種類
- マットの微粒子度→どのマットも微粒子
- マットの熟成度→L-3も熟成させれば産んだかもしれない
- 水分量→再発酵を警戒して少なかった
- ♀の羽化時期
- 追いがけ頻度
- 容器の深さ
- 容器の広さ